潔さとぐうたらの間


「潔いね」と言われました。
文字面だけ見たら褒められたように見えるんだけど、そうではなくて、もっと、「ヘンなやつだなぁ」ていう文脈で。

これを聞いてはっと気づいたのが、
決して私は潔くはないんだけれど、
潔い人は好きで、言い訳とか下手に取り繕うのが大嫌いで、できたらそうありたいな、て思っているし、そう振舞うようになってる、てこと。
私は潔い人が好きなんだ。言葉にしてなかったからあまり意識してなかったけれど、そうだな、としっくりきてものすごく嬉しかった。

けれどひとついかんと思うのは、潔さを踏み外してぐうたらの線路を走ってしまうことって、往々にしてあるんじゃないか、ってこと。もちろん私含めて。いや、ぐうたらを責めている、て話ではなく、潔さと思い込んでいるぐうたら、てのが一番マズイんじゃないか、ということ。自分の都合のいいように「潔さ」を振りかざしている、ってことになると思うから。
だからさ、みんな、潔くぐうたらしようよ。かっこわるくてもいいから。

昨日電車で1人乗っている、ぷくぷくの少年を見かけました。どこか心細そうな、大きめのリュックを背負ったその姿になぜかジンときて、こんな子の未来を私は守りたい、と思ったのでした。